こんにちは、よっさなです。
我が家には2人のこどもがいるのですが、1人目は初めての子どもだったのでそれなりに大変でしたが、振り返って見れば育てやすいほうっだったようです。下の子は赤ちゃんの時からよく泣いて、なんだかずっといやいや期だったように思います。
言葉も下の子の方が遅かったのもあり、2歳のいやいや期は「まだ言葉でうまく伝えられない」ということもあるだろうとどっしり構えていました。
しかし、3歳になっても全然いやいやがおさまらない!
- 1人でできることも母にやってもらいたがる(食事や着替えなど)
- 寝起きの機嫌が悪い、朝30分くらいハグしたりしないと母から離れられない
- お菓子ばかりを食べたがる、偏食が多い
- 癇癪をよく起こす、どこであろうと気に入らないと床に転がる
- 怒れるとつねる、殴るなどの衝動性がある
上の子は時々癇癪を起こして手がつけられないことがありましたが、下の子は上記のいやいやが毎日。怒ってはダメだと思いながら怒ってしまう毎日。どうしたらこのイヤイヤがおさまるか、色々検索してこの本を買いました。
子どものいやいやが起こるメカニズム
子どもの「いや」が起こる原因を脳の構造から書いてあります。子どもの「いや」は本能からのサイン、いやいや脳。言葉を理解してきて自制できるようになるのがおりこう脳です。そしてこのおりこう脳は20年かかって成長するのです。
いやいや脳は、不快や危険を察知する命を守るための機能なので、いやいやを起こさないというのはナンセンス、ということです。
おりこう脳が成長すると、我慢する力がついてきます。では、どうしたらおりこう脳が成長するのでしょうか?それはいやいや脳から出てくるサインを親が受け止めて、欲求を満たしてあげると成長できます。
赤ちゃんが泣くのは生理的欲求のみですが、このおりこう脳が発達してくると、親の言うことも理解できるようになってくる、でもまだ成長途中なので、上手くいやいや脳とおりこう脳のバランスが取れなくて、癇癪を起こしてしまうようです。
いやいやには役割がある
いやいやは生理的欲求や危険を察知するためにある機能です。「ママじゃないとダメ」「食事を食べたがらない」「滑り台がこわい」などのネガティブに捉えられえる言動を親の都合で流してはいけないのです。赤ちゃんの時よりも様々感情が出てきたり、他者を区別できるようになったことを親は認めなくてはいけません。まずは子どもの感情を受け止め、言語化してあげるのがいいのです。
どうやってしつけをすればいいのか
そもそもしつけは叱りつけ、恐怖を与えるものはではありません。子どもが「自立=自ら律する」力をつけるように導くものです。年相応のいやいや脳とおりこう脳が折り合いをつけるものです。
しつけとは、正しい枠組みを示すところから始まります。正しい枠組みとは、社会のルールや命を守る行動のことです。それも年齢に応じて変わりますので、その年に合った枠組みであるか判断が必要になります。例えば、女の子が青い服を着ると言って聞かない場合、青い服を来ても社会のルールに反することにも、危険なことにもなりません。これは親のエゴになります。しかし、車の走っているような道路で1人で歩くのは命の危険があるため親と手を繋いで歩くように伝えるのは正しい枠組みになるのです。
具体的なしつけのQ&A
後半は、断乳についてや癇癪、こだわりが強いなどの具体的な質問に答えていく、という構成で書かれています。
基本的には、子どもの問題と思われる行動(いやいや)が、正しい枠組みに当てはめると、その行動を優先していいのか、なだめて辞めさせるべきことなのかが書いてあります。
そして、基本的にいやいやで起こる癇癪は叱るなどしてやめさせるべきではないと著書は書いてあります。不快な感情に対して受容すること、時には気が済むまで表出したほうが良いと伝えています。
この本を読んで学んだこと
いやいやにはほとほと困ってしまいますが、親として覚悟を決めていやいやを受け止めましょう。そういう成長段階なのですよ。ということでした。子どもに泣かれたりかんしゃくを起こさないようにとしがちであった私ですが、逆に思いを表出させ、安全に配慮した上でかんしゃくを起こしてもいいそうです。そうして不快な感情を受け止めて理性を学んでもらうことが大事なようです。
我が子も、できることも親に甘えてしまいますが、保育園では頑張っているようなので、家や親の前くらいは甘えさせてもいいのかもしれません。機嫌が悪かったり、外でかんしゃくを起こしてしまうことも、感情を代弁し、抱っこして安心感を与えることでいいみたいです。
ついつい、周りの目を気にしてしまいますが、周りから見られていい親であるよりも、しっかりと子どもと向き合う親の方がいいですよね。また、あまり手のかからなかった上の子と比べてしまって、「お姉ちゃんはこんなことしなかったのに』と思ってしまいますが、きょうだいでも違う人間なのですから、違って当たり前、むしろ色々な体験させてくれてありがとう!くらいどっしりと構えてないといけませんね。
「子どものいやいや」を解決するためにはどうしたらいいか?という問いに対して、子どもを変えさせるのではなく、親として子どもの成長段階を理解し、うまく対応すれば、心身の成長とともにいやいやも落ち着いてきます。でも、しっかりと向き合わずに叱りつけたり、無視するなどの対応をすると、小学校くらいの時に問題行動を起こす可能性もある、ということでした。もっと早く、1歳くらいからこの本を読みたかったなと思いました。
子育てってネガティブな面だけ見ると本当に大変なことばかりですが、成長の様子が見れたり、自分のことを大好きと言ってくれたり、笑顔に癒されたり、仕事のモチベーションになったりもします。育児に関して本を読んで知識を得ることで自分の成長にもなります(今まで漫画しか読まなかった私もお陰でたくさん本を読むようになりました)子どもが親を親にしてくれたようなものです。息抜きしながら子どものいやいやに向き合い、一緒に成長して行きたいと思える一冊でした。
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