我が家は一姫二太郎です。「二人目は楽!」という話を信じていたら、えらい目にあいました。上の子が女で、下の子が男だからなのか、性格なのか、歳が近いからなのか、まあ色々要因はあるかと思いますが。
とりあえず、二人の育児は一人だけの時よりも遥かに大変です。
大変なんですが、「これは男だから大変なのか?!」とも思うようになり、しかも私は女だし、男兄弟もいなかったんですね。だから男児って本当に未知で。
「男の子は大変よ〜」って話は本当だなあとしみじみ感じながら育児していますが、何か男児の特徴とか、あるべき姿とか、親の好ましい対応が分かればいいなと思い、この本を読んでみました。
目次
男の子を伸ばす母親はここが違うの内容
男児の特徴
男の子の特徴としてある
- 際限なくチョロチョロする能力
- 余計なことをする力
- とんでもないことを思いつく力
この本の著者の松永暢史氏は、「オチンチン力」と呼んでいます。ちょっとこのネーミングは嫌なんですが、この本には、「オチンチン力」と何度も出てきます。
この男児の特徴は一見、母親としては理解できない、危ない、馬鹿げていると思いがちなのですが、男の子の成長には欠かせない能力なんです。この「オチンチン力」の機能を低下させると、将来意欲の低い、指示待ち人間になってしまう可能性があると。
男児は、14歳くらいまで、友達と群れて外で遊ぶ経験を十分に積ませることが大事です。
しかし今の時代、習い事に追われて遊ぶ時間がない。習い事がなくても遊ぶ友達がいない。友達と公園に来てもゲームをしている。ゲームやテレビなどの画面上の体験では、「オチンチン力」は育まれません。
大学入試が変わる
これからの教育方針としては、「高大接続システム改革」が行われようとしています。それは高校〜大学入試〜大学をひとつのまとまった流れとして捉えることです。
それは、子どもたちがそれぞれ学力を基に自信を持って色々な個性豊かな人たちと協力して先の見えない時代を新しく作っていく能力を育もうとする改革です。
つまり、子供時代に、
- どんな経験をしてきたか
- どう生きてきたか
- 何を考えてきたか
ということを問いており、いかに「オモロイ体験をしてきたか」が鍵になるというのです。
男の子と女の子は違う生き物
母親は自分の子供時代を振り返っても女の子です。
そもそも男の子と女の子では、脳の構造から、分泌されるホルモンまで違います。
女の子はある程度予測することができるので、男の子のような無茶はしないことが多いです。しかし男の子は経験しないと学べない生き物です。擦り傷くらいならしてもいいので、母親が先回りしてやめさせないことが大事。(人に危害を与えることや命や大けがに関わることはもちろん禁止です。)
そのためにも、男の子は外で遊ばせ、たくさんの経験をさせることが良いです。どうしても母親が子供の行動を抑えてしまうなら、父親に見てもらといいです。母親ほど静止させないからです。
また、男の子は話下手な子が多いですが、そこはうまく聞き出して、思考力や表現力を育ててあげましょう。
主体性を育む
主体性とは、自分の意志・判断で行動しようとする態度です。
これまでの教育では、主体性のある子よりも協調性のある子が良い子とされてきました。数十人いるクラスで全員が違うことをされては均一な教育ができないからです。
しかし、これからの大学入試では主体性が問われる可能性がありますし、今後の社会では主体性のある人が必要とされるでしょう。
つまり、学校では主体性は育まれないと割り切り、家庭で主体性を育むことが大切になります。
たくさんの経験を家庭でさせるには
中高一貫高校の例題なども本に載せていましたが、キャンプネタが多いです。自然と触れ合い、不便なことをあえて楽しむキャンプはまさに貴重な体験をさせることができます。決して親が全てお膳立てするのではなく、子供にも準備や片付けをさせるようにします。
また、ひとり旅も良いです。思考をめぐらせ、時には失敗しても、またそれが良い経験になり、自信になります。
ひとり旅とキャンプをすることで、主体性を育むような経験ができるでしょう。
本を読んでの感想
男の子と女の子は違う生き物!という内容にとても納得してしまいました。同じ兄弟でも我が家の子供は「全然違うな〜」と思うことばかり。
私は、良かれと思って、ついつい過干渉になりそうだったので、この本を読んで良かったと思いました。男の子は経験して学ぶ生き物なんですね。今はまだ赤ちゃんなので目も手も離せませんが、ある程度大きくなったら「見守る」とこが大事なんだと思いました。
まだ1歳なったばかりですが、本当にじっとしていないです。ちょっと目を離した隙に落ちたり、危ないものを触ったりします。ご飯だってなかなか食べられません。すぐに遊んだり、座るのが嫌で椅子から抜け出します。ついつい「も〜」とか「あ〜あ」とか言ってしまいますが、これも「男の子の特徴なんだな」と客観的に捉えることができるようになりました。
初めての男児育児も頑張れそうです。
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